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【レセプトの提出期限が過ぎた】月遅れ請求はどうする?対処法も伝授!

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【レセプトの提出期限が過ぎた】月遅れ請求はどうする?対処法も伝授!

 

月遅れ請求は、クリニックや医院の経営に直接影響を及ぼす重要な問題です。

レセプトの提出期限を過ぎてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

本記事では「提出期限を過ぎた際の具体的な対処法や、遅延が発生する主な原因、そして再発防止のための対策」について詳しく解説します。

適切な対応と予防策を知ることで、安定したクリニック運営を目指しましょう。

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レセプトの提出期限が過ぎたらどうすればいい?

レセプトの提出期限が過ぎたらどうすればいい?

提出期限を過ぎた際、まずは保険者や国民健康保険団体連合会(国保連)に対して、遅延の事実を速やかに報告することが重要です。

この際、遅延の理由や今後の対応策を明確に伝えることで、信頼関係を維持し、柔軟な対応をしてもらうことが可能となります。

提出期限の延長や再提出の許可を交渉する際のポイントとしては、以下の点が挙げられます。

  1. 遅延の理由を明確に伝える

システム障害や人的ミスなど、具体的な原因を説明します。

  1. 再発防止策を提示する

同様の遅延を防ぐための具体的な対策を示すことで、誠意を伝えます。

  1. 迅速な再提出の意志を示す

可能な限り早急に再提出する旨を伝え、対応の速さをアピールします。

このような対応を通じて、保険者や国保連との円滑なコミュニケーションを図り、提出期限を過ぎた場合でも適切な対応を取ることができます。

締切期日の交渉をしよう

提出期限である毎月10日を過ぎてしまった場合でも、諦めずに対応することが大切です。

まずは前述の通り遅延の報告を行い、その上で特例措置として月遅れ請求の許可を求めます。

この際、遅延の理由や再発防止策を具体的に説明し、誠意を持って交渉することが重要です。

特に、診療報酬請求権の時効は令和2年4月1日施行の民法改正により原則5年間とされていますが、早めの対応が望ましいです。

交渉が成功すれば、月遅れ請求としてレセプトを提出し、診療報酬を受け取ることが可能となります。

関連記事: レセプトの請求の流れや請求期限は?返戻の原因や再請求の方法を解説!

レセプトの提出期限が過ぎる3つの原因

レセプトの提出期限が過ぎる3つの原因

レセプトの提出期限を守ることは、クリニックや医院の経営において非常に重要ですが、さまざまな要因によって提出が遅れることがあります。

ここでは主な3つの原因について詳しく解説します。

1. システムトラブルによる遅延

電子カルテやレセプト作成ソフトの不具合、通信障害などのシステムトラブルは、レセプト提出の遅延を引き起こす大きな要因です。

特に、オンライン請求が主流となっている現在、インターネット接続の不具合やサーバーダウンなどが発生すると、提出作業が滞る可能性があります。

これらのトラブルは予期せぬタイミングで発生することが多いため、日頃からシステムのメンテナンスやバックアップ体制を整えておくことが重要です。

2. 人的ミスによる提出漏れ

医療事務スタッフの入力ミスや確認漏れも、提出期限を過ぎる原因となります。

例えば、患者様情報の入力誤りや診療内容の記載漏れがあると、レセプトの作成自体が遅れることがあります。

複数のスタッフが関与する場合、情報共有の不備や連絡ミスが重なることで、提出作業がスムーズに進まないことも考えられます。

このような人的ミスを防ぐためには、業務フローの見直しやスタッフ間のコミュニケーション強化が求められます。

3. スケジュール管理の不備

レセプト提出のスケジュール管理が適切でないと、提出期限を見落とすリスクが高まります。

月末から翌月10日までの期間は他の業務も重なることが多く、提出作業が後回しになることがあります。

また、祝日や連休が絡むと通常のスケジュール感覚が狂い、提出期限を過ぎてしまうこともあります。

このような事態を防ぐためには、カレンダーやリマインダーを活用し、提出期限を常に意識できる環境を整えることが大切です。

関連記事: クリニックの自動精算機とは?セルフレジとの違いや選ぶ際のポイントを解説!

レセプトの月遅れ請求の流れ

レセプトの月遅れ請求の流れ

レセプトの提出期限を過ぎてしまった場合でも、適切な手続きを踏めば「月遅れ請求」として再提出が可能です。

月遅れ請求の手続きは、システムの種類や運用方法によって異なる場合があります。

使用しているレセプト作成システムのマニュアルやサポート窓口を活用し、正確な手順を確認しましょう。

ここでは基本的な月遅れ請求の流れについて、オンライン請求と紙レセプト請求の場合に分けて手順を解説します。

オンライン請求の場合

まずはオンライン請求システムにアクセスし、返戻されたレセプトデータを確認します。

該当データをダウンロードし、レセプトコンピュータに取り込みます。

次にダウンロードした返戻レセプトの内容を確認し、必要な修正を行います。

この際、カルテを参照しながら正確に修正を加えることが重要です。

修正が完了したレセプトデータを再度オンライン請求システムにアップロードし、再請求を行います。

通常は当月分のレセプトと合わせて提出します。

再請求後は、返戻再請求データをシステムから削除し、次回の請求時に重複しないよう管理しましょう。

紙レセプトの場合

まずは郵送などで返戻された紙レセプトを受け取ります。

その後、返戻理由を確認し、該当箇所を手書きで修正します。

修正内容が多い場合は、新たにレセプトを作成し直すこともあります。

修正済みのレセプトには、「再請求」や「月遅れ」といったスタンプを押し、再請求用の封筒にまとめます。

その後、所定の提出先(社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会など)に、修正済みのレセプトを郵送または持参して再提出します。

なお紙レセプトでの再請求は手間がかかるため、オンライン請求への移行が推奨されています。

レセプトの請求期限が過ぎないために今からできる対処法

レセプトの請求期限が過ぎないために今からできる対処法

レセプトの提出期限を守ることは、クリニックや医院の経営において非常に重要です。

提出期限を過ぎてしまうと、診療報酬の受け取りが遅れるだけでなく、業務全体に支障をきたす可能性があります。

ここでは、提出期限を過ぎないために今から実践できる対処法を紹介します。

スケジュール管理の徹底

レセプト提出のスケジュールを明確に設定し、全スタッフで共有することが重要です。

カレンダーやタスク管理ツールを活用し、提出期限を視覚的に確認できるようにしましょう。

提出期限の数日前にリマインダーを設定することで、うっかりミスを防ぐことができます。

定期的なミーティングを行い、進捗状況を確認することも効果的です。

システムの見直しと最適化

レセプト作成や提出に使用するシステムが最新であり、適切に機能しているかを確認しましょう。

古いシステムや不具合のあるソフトウェアは、作業効率を低下させ、ミスの原因となります。

必要に応じてシステムのアップデートや新しいソフトウェアの導入を検討し、業務の効率化を図りましょう。

定期的なシステムメンテナンスを行い、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

スタッフ教育の強化

医療事務スタッフのスキルアップは、レセプト業務の精度向上に直結します。

定期的な研修や勉強会を開催し、最新の診療報酬制度やレセプト作成のポイントを共有しましょう。

業務マニュアルを整備し、新人スタッフでもスムーズに業務を遂行できる環境を整えることが重要です。

スタッフ間のコミュニケーションを活発にし、情報共有を円滑に行うことで、ミスの防止につながります。

【まとめ】 レセプトの請求漏れに気をつけよう!

【まとめ】 レセプトの請求漏れに気をつけよう!

今回は「【レセプトの提出期限が過ぎた】月遅れ請求はどうする?対処法も伝授!」について解説しました。

まず、提出期限を過ぎてしまった場合は、速やかに保険者や国保連合会に連絡し、事情を説明することが重要です。

レセプトの請求漏れは経営に直接的な影響を及ぼすため、日頃からの注意と対策が求められます。

本記事で紹介したポイントを参考に提出期限を守り、安定したクリニック運営を目指しましょう。

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